自律学習とは

　「自立学習」と表記されることの方が多いようですが，当塾では「子どもたちが自分をコントロールして，いやなことから逃げないで自ら進んで取り組めるようになってほしい」という願いを込めて「自律学習」と表記しています。

　自律学習というのは，生徒一人ひとりが自分のペースで学習を進めていくという学習方法です。学校の授業のような一斉指導や，先生が生徒の横につく家庭教師・個別指導の場合，授業の進め方は教える側が決めることになります。しかし自律学習では，教える側はあくまで学習の方針を決める手助けにとどめ，学習を進めるのは生徒自身です。ですから，生徒によって学習進度はバラバラになるし，生徒の学力によって学習の量も変わってきます。そういった生徒個々の状態を正確につかみ，いかにちょうど良い量の学習をさせるかが，その生徒の成績を左右することになります。生徒が自分で主体的に学習することを決められると言うことで，本人の主体性を刺激し，自分で学習する喜びを感じることができるのです。

　そこで当塾では，知らないことを学びたいという，すべての子どもが本来持っている知識欲を最大限に引き延ばすことができるように，映像授業「eboard（いーぼーど）」とプリント作成システム「スパトレ２」を組み合わせて，子ども一人ひとりが自ら進んで学習できる環境を整えています。

　「eboard（いーぼーど）」は，「学びをあきらめない社会の実現」を目指すNPO法人が運営しています。様々な環境により学習機会を損なわれている子ども達が，自らの力で課題解決をめざす映像授業です。ほかの映像授業のように画面に講師が出てこず，スモールステップで要点をまとめたホワイトボードと親しみやすい音声の解説授業です。授業後にはデジタル問題集を解くことにより，勉強が苦手な子どもたちでも学習を進めていけるようになっています。

　プリント作成システム「スパトレ２」は，学力をしっかり身につけるために絶対に必要な「反復」「定着」を軸に，生徒一人ひとりの「弱点」を克服するためのプロセスが組み込まれたシステムです。生徒個々に出題した「発見テスト」をもとに，システムが弱点を発見して自動的に「弱点対策テスト」が編集，出力されます。 この繰り返しで，子ども達は自分の弱点を完全に克服していくことができます。